歯周病ってどんな病気?
またまた久し振りの更新になりすみません。
歯科衛生士の池内です。
皆さん、歯周病ってどんな病気かご存じですか?言葉は、テレビやCMでよく聞くようになりましたが、実際どのような病気?と聞かれるとなかなか答えられないですよね。
では、歯周病の説明をする前に、まずプラーク(歯垢)の正体は何だと思いますか?
食べかすでしょうか?細菌の固まりでしょうか?
そう!プラーク(歯垢)の正体は、食べかすっはなく、歯に付着する細菌の固まりなんです。
そのプラーク(歯垢)によって、歯周病が引き起こされるんです。
プラーク(歯垢)により、歯茎に炎症(歯茎が腫れたり、出血したり、更に悪化すると膿が出てくる事も) が起こると、歯と歯茎の境目の溝が深くなってきます。
この歯と歯茎の境目の溝の事を、「歯周ポケット」と言います。
人間の体は、内部に外敵(この場合は、プラークですね)が入り込もうとすると、白血球をはじめとした防衛軍団が体を守ろうと細菌と戦います。ですが、細菌の数が増えれば防衛軍団が頑張っても細菌の侵入を食い止める事が出来なくなり、その結果歯茎が下がり、歯周ポケットが出来てしまいます。
その歯周ポケットの中にまでプラークの細菌が入り込んでしまうと、歯茎の深い部分にも炎症が広がって、やがて炎症は歯を支えている骨などの部分に近づいてくるのです。
歯を支えている骨は炎症から逃げようとして体に吸収され骨が溶けていくんです。それが『歯周病』です。
そして、症状の進行とともに、歯がぐらつき最終的には、歯が抜けてしまいます。
歯周病菌は、全身にも悪影響を及ぼす恐い生活習慣病の1つで、細菌による感染症です。
初期症状はほとんどないので、自覚症状がなくても定期的に歯科医院でチェックを受ける事をおすすめします。
2015年9月24日