学会報告
6月11日(土)12日(日)の2日間、東京国際フォーラムで行われた、日本顎咬合学会に出席して来ましたので、ご報告をさせて頂きたいと思います。
今回は、乳幼児期の咬合育成をメインに講演を聞いてきました。
みなさん、将来の噛み合わせ(歯並び)はいつから関係してると思いますか?
実は、生まれる前からお腹の中でもうすでに「食べること」「飲み込むこと」「噛むこと」への準備が始まっているんです。
赤ちゃんは、胎内で指しゃぶりをしているんですよ。これは、母乳を飲む練習をしているんです。こんな時期から練習してるなんて凄いですよね。
“歯並び”と聞くと、歯が生え揃ってからじゃないと…と思われる方も多いと思うのですが、それよりずっと前からのケアが大切なんです。
まずは、母乳の時期です。母乳にしても人工乳にしてもどのように与えるかで、上唇や舌の発達に大きく関係してくるそうです。
ここがうまく出来ていないと、結果的にムセやすい子になってしまう可能性が高いです。
そして、離乳食の時期。離乳食は早めに終わらせた方がいいのでしょうか?
これは、×です。早く終わらせるのはとても危険な事です。
何故か。それは、噛まない子になったり、偏食を助長したり、丸呑みを覚えてしまうからです。これでは、正常なあごや筋肉の発達がされず、噛み合わせ(歯並び)に影響が出てきてしまいます。
離乳食に関しては、2014年4月7日、5月25日、6月15日、7月13日のブログで書かせて頂いておりますので、参考にして頂ければと思います。
「調理」「食べ方」で五感を刺激することで、お口の中のみならず、脳の発育にも関係してくるそうです。
将来に備えて早めからの歯科医院の受診していく事が大切になってくるのではないでしょうか?
この時期にしておかなければいけない事、そして今だから出来る事がありますので、アドバイスをさせて頂きたいと思います。
最後に、私事ですが、昨年11月に日本顎咬合学会認定歯科衛生士の試験を受験したのですが、無事合格することが出来ました。
今後も、向上心を忘れず日々勉強し患者さまに色んな情報を提供できればと思っております。
2016年6月14日