早めのケアが大切です。
こんにちは(^.^)歯科衛生士の池内です。
毎日暑い日が続いていますが、皆様体調崩されていませんか?
今回は、最近テレビでよく耳にするようになった【誤嚥性(ごえんせい)肺炎】についてお話させて頂きます。
誤嚥(ごえん)性肺炎と聞いて、どのような症状を思い浮かべますか?
誤嚥(ごえん)と言うだけあって、ムセて苦しくなりそうなイメージありませんか?
実は、ムセもせず、咳もでない事もあるんですよ。
そして、意外にも寝ている間も誤嚥(ごえん)が起こることもあります。
寝ている間に、唾液や胃酸などが逆流して微量に気管に垂れ込む事があるのですが、この時はムセなどの自覚症状は起こらないのです。
ですので、気付かずに肺炎を起こしていることもあるようです。
人間には、誤嚥(ごえん)を防ぐ為の防御反応として、「嚥下(えんげ)反射《ゴクン》」と「咳反射《ゴホン》」の2つの反射反応があり、睡眠時もこれらの反射が起こっているのですが、これらの機能が低下していると寝ている間の誤嚥(ごえん)が起こるのです。
ですので、この機能を鍛えることが予防になってきます。
残念ながら、年齢と共にこれらの機能が多少なりとも低下していくので、早い内から鍛える事が大切なってきます。
そして、誤嚥性(ごえん)肺炎で重要なのは、お口の中を清潔に保つ事です。
繁殖した細菌が気管へ入り込むことにより、誤嚥(ごえん)性肺炎が起こりますので、原因となる歯垢·歯石を定期的に歯科医院で除去する、もし通院が難しい全身状態であれば専門家にお願いするか、専門家に清掃方法を教えてもらってケアをしてあげるのもいいと思います。
お口から食事をとることが、お口の良好な環境を整えることに繋がりますし、先程お話させて頂いた反射反応機能を鍛えることに繋がります。
それは、お口から食べることによって、唾液の出がよくなり、摩擦·洗浄という洗浄効果や唾液の抗菌効果などが期待できるからです。そして、ある程度の固形物であれば飲み込む時に、喉の筋力も使います。
もし、お口からの食べ物の摂取が難しく点滴等により栄養を摂っていらしゃる方は、今まで以上にお口のケアをしっかりしましょう。
また、免疫力の低下によっても誤嚥(ごえん)性肺炎が起こります。
免疫力の低下とは、加齢によるものやインフルエンザ·糖尿病、ストレスなどがあります。
これらの予防には、早めのお口のケアが大切です。
まだ大丈夫と安心せず、大病する前に定期的に歯科医院でメインテナンスをしていきませんか?
反射反応機能を鍛えるのは、当院で行っているMFT(口腔筋機能療法)と関連のトレーニングがありますので、最近少しムセやすくなったな…喉の筋力が低下したのか歯科治療を受けるのがしんどくなってきたな…と感じられていらしゃる方は是非ご相談下さい。
2017年8月20日